ANDROGYNOS

ANDROGYNOS

2024年10月14日

2024.11.11
“ANDROGYNOS”に行ってきた。
DIR EN GREY主催、PIERROTとのツーマン。

歴史の教科書に載せましょう。
本当に素晴らしいイベントだった。イベントという言葉が軽く感じてしまう。

開場前から自分も含めたお客さんの期待値が高くて良い雰囲気。

橋で記念撮影。
IMG_7227

平田さん(色々な十字架撮影スタッフ)がもうすぐ着くらしいからお酒飲みながら待ち合わせ。
IMG_7228

ってやってたら色々な十字架知ってる人とか、知らない人とか、色んな人に話しかけられたから面白かった。

平田さんと合流してしゃべってたらMAMA.命依くん、びじゅなびプロデューサー山内さんとばったり。
IMG_7231
IMG_7257

知り合いと話したり別れたり、知らない人と話したり。近所の祭そのもの。

なんやかんやでPIERROTから始まるライブ。
曲名は書きづらいので *自主規制 ですがそれで始まるの最高。
次からも曲が始まるとフォー!と言ってしまう。
会場全体ももちろんフォー!ってなってる。
いやこんなにサービスなセットリストで良いんですか。
「鬼と桜」「蜘蛛の糸」「HUMAN GATE」「SEPIA」は特にテンション上がった。
SEPIAやるんだ。
鬼と桜は、似てる曲がこの世にない。PIERROTでしかない。メロディもアレンジも。あと歌詞の一行目が「たしかに気になるよね〜」ってなる。

セットリストもだけど、メンバー全員が同じ方向を向いて気合い入れてライブしてる様子、演奏の研ぎ澄まされ方が凄くて。
何年もやってなかったとは思えなかった。
10年前の再結成では演奏は良かったものの、メンバーそれぞれのテンションが少し違うような印象があった。
今回は「これがPIERROTだ!」とメンバーみんなが言ってるような、光の塊のような印象。
最高だった。

またキリトさんがさりげなくMCで言った「物騒な世の中だけど誰も傷つけない戦争をしましょう」(うろ覚え、なんとなくそんなような感じのことを言ってたぐらいの記憶)という話。
「THE FINAL WAR」という公演サブタイトルはやはりリアルに起こっている戦争へのアンチテーゼとして敢えて使われた言葉だったことがわかって嬉しかった。
本当にこの数日間の世界の動きだけでも最悪だから、理想論にすぎないかもしれないけどできることなら即時停戦してほしい。イスラエルも、ロシアとウクライナも。

DIR EN GREYはI’llからMACABREまで聴いて、そのあとそんなに聴いてなくて、ARCHEでまたはまってそのあとは追いかけてはいて、初期と近年はわかるみたいな経歴。
ライブには行ったことなかった。
初期は大好きだけど、今ライブで聴くなら近年の曲がいいな。姿勢としてもそっちがかっこいいな。
と思ってたら近年中心のセットリストで嬉しかった。
PHALARISの曲はもちろん、「輪郭」「鱗」「羅刹国」も最高だった。
珍しいらしいMCも最高だった。

PIERROTは秩序、DIR EN GREYは混沌。
PIERROTはルールをどう壊すか、DIR EN GREYはルールの中でどう壊れるか。
PIERROTは誰かの歌、DIR EN GREYは自分の歌。
(諸説あり)
同じ時代の同じシーンに、これだけの実力と両極端な世界を持った2バンドがいたこと、それが今回また2マンライブしたことは奇跡だと思う。
活動休止してるPIERROTを2回も引っ張り出して復活ワンマン決定までさせてしまったDIR EN GREY。
普通は面倒くさいとか大変とかでやらないことでも、やりたかったら意地でもやる人たちなのかな、どれだけ強いんだと思う。

単純な音の楽しさ、ビジュアルの良さ、歴史的な意味、全ての面で行って良かった。
PIERROTもDIR EN GREYも最高。

いやー。

この日のチケットは一般発売してすぐ応募した。
私はダラダラした性格なので「そのうち行こう」のライブがとても多くて。
BUCK-TICKのライブにそのうち行こうと思っていた。
櫻井さんが亡くなった。
元Laputaのakiさんのソロのライブにそのうち行こうと思っていた。
akiさんが亡くなった。
そのうち行こうは実現しない。
関係ないけど祖母が亡くなった時。病気で入院してることは知ってたけど、そのうち治って戻ってくるといいなーと思って、病状も大して聞かず1度お見舞いに行っただけだった。毎日友達の家に入り浸ってたら訃報が届いた。
ひらくドアというバンドをやってた時。ライブしてたらそのうち歌上手くなるでしょと思ってた。
そのうちと言ってしまうとその時は来なくなる。
今やるかやらないかで全部決まる。
わかってはいたけど、その「今やろうとすること」すら「そのうちちゃんとしよう」と思っていた。

Laputaのライブと、ANDROGYNOSはとにかく行くことにした。
DIR EN GREYもそのうち行こうと思って何年経ったかわからないバンドのひとつだった。

LaputaのライブもANDROGYNOSも最高の日になった。
ライブが良かったのはもちろん、嫌な自分をやめる特別な日になった。
「とにかく自分がかっこよくなれることを今思いっきりやろうよ」の感じが強いライブばかりだったから、より深く刺さった(ガラスの破片とかが)と思う。
刺さったら刺さったままではバンドマンではいられないのでね、引っこ抜いて(Shinyaさんもとげぬき地蔵いってたしね)誰かにぶっ刺していこうと思います。
大人になってからでも感動できるよ、いくらでも変われるよ。
10個嫌なことがあったら、1年に1個壊したら10年後にはマシになってるよ。

みんながそんな風に決意しちゃうような凄いライブだったんじゃない?
最高だったね。

またねー!


お問い合わせはお気軽に!

メールフォームはこちら