Pro Tools

Pro Tools

2021年10月24日

レコーディングスタジオには必ずあるDAWです。
生楽器の録音、編集は1番速く正確にできます。
プロのレコーディングエンジニアが遅くてミスが多かったら嫌じゃないですか。
その使い勝手の良さもスタジオ標準である理由の1つです。

ですが、もっと大きな理由があります。
スタジオで使われるPro Toolsのほとんどは上位版のPro Tools Ultimateです。
専用のハードウェアで構築されたHDXシステムを使うと、ほぼ音の遅れ無しで録音できるのがUltimateの良いところ。
他のDAWでは必ず録音時にわずかに音の遅れが生じます。
わずかな音の遅れでも演奏への影響がけっこうあるので、プロの現場ではPro Toolsを使うしかないのです。

CubaseやLogicやStudio Oneでもオーディオインターフェースの機能でリアルタイムに音をモニターすることはできますが、常にDAWとインターフェースの2つの画面を行き来することになり、面倒ですし操作ミスの元になります。
また、Pro Toolsの場合は純正エフェクトやPlugin Alliance等一部のプラグインエフェクトをかけてリアルタイムでモニターすることができます。
そのままミックスに進めるのでとても便利です。

そんな凄いシステムなので、とても高いです。
レコーディング専用スタジオでなければ導入するのは無理なレベルで高い。

もっと安いシステムだと、Cubaseの専用インターフェースとか、SoundGridとか、大体30万ぐらいで導入できてレイテンシー無く録音できますよーみたいのもあったりします。
どれも試したことありますが、接続が不安定だったり、バグって止まる頻度が他のオーディオインターフェースより多かったり、そもそも使い勝手がちょっと特殊だったりでした。
それだったら普通の安定したオーディオインターフェースを工夫して使うよと。

Pro Tools Ultimateは安定しまくっていて凄いです。

そんなソフトなので、レコーディングスタジオとデータのやり取りをしたり、自分でレコーディングスタジオで録音したりする人はマスターしておいた方が色々と便利です。
便利というか仕事の幅とか、プロっぽい現場に呼ばれるチャンスが増える可能性があります。

料金プランがほぼサブスクしかないのでコスパは悪いですね。
音楽にまわせる予算が常に取れる人でなければ、他のソフトの方が良いと思います。

また打ち込みはやりやすくないです。
最悪というほどではないですが、CubaseやLogicの方がスムーズです。
付属音源がそんなに良くないので、Pro Tools標準プラグインだけで打ち込み主体のDTMを始めるのは難しいです。

ですが生楽器の録音に特化したソフトなのでミックスしやすいですし、サウンドも標準的な良い音ですし、キャラが定まっていて僕は好きなソフトです。


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