11/13、超ジャシーのベーシストSAMさんが主催するヴィジュアル系カバーイベント「サムライブ!」に出演した。
(超楽しかった様子はXやインスタを見てください)
打ち上げでSAMさんと話したんだけど、体が薄いとか動きがふにゃふにゃしてるとかそういうのは、男性として過ごしてるとあまりよく思われなかったりもする。
個性として良いと言ってくれる人もいるけど、そうでない人もいる。
人類全員に好かれたいとは思ってないから全然それで良いし、気にしたり疑問に持つこともなく、そういう自分だなと思って過ごしていた。
とはいえ30過ぎたぐらいからなんか恥ずかしくなってきて、まず内股にならないように気をつけて過ごしはじめた。
ミッフィーの手帳を使ったり、可愛いものを持つのもやめた。
伸ばしがちだった髪を短めにするようになった。
サイズがちょうど良くてもレディースの服は着なくなった。
そんな生活になり数年、気づけばタカユキは可愛いとか女性的とか言われることは少なくなり、平均的なおじさんと見做されるようになっていた。
39歳男性がおじさんと思われることには問題はない、むしろ良い。
また歳を経るごとに個性よりも調和に向かっていくのは自然なことだ。
ただ私が20歳過ぎの頃ミュージシャンという職業に就きたいと思ったのは、自然に逆らって面白い世界を生きたいからではなかったのか。
そのことを少しずつ忘れて過ごしていたと思う。
色々な十字架が始まってからは、バーチャル世界のアバターを作るようにkikatoを育てている。
その中で重要だったことの1つが、体の薄さ、ふにゃふにゃ、内股になりがち、可愛いものが好き、動きがぴょんぴょんしている、ミッフィー、それらを自分の中で肯定しなおすことだった。
いわゆる男性らしさからは少し外れる要素を多めに持っているけれど、性自認は男性。
そう考えると女形をやるのにとてもちょうどいい。
色々な十字架が始まって3年半、ライブしはじめて2年、ゆっきゅんやルアンちゃんがどんどんきれいになっていき、田島ハルコさんやDEATHROさんのような見た目にも個性的な人物に出会い、Jin-Machineのひもりんを間近で観て、いくつかのヴィジュアル系バンドのライブを観て…
そしてサムライブ!の打ち上げでSAMさんらと色んな話をして、やっとそのへんの話が自分の中で整理された気がする。
SAMさんありがとう!
女形であろうとなかろうと、演者の持つ良いところもださいところも面白く見せるのがロックだったり映画だったり、私の好きなエンターテイメントだ。
ひらくドア(前やってたバンド)の時はそこを強く意識してたけど、体力がなさすぎて。
よく指摘されたことだけど、ボーカルなのに体幹がないのは致命的だったと思う。
演者は、気持ちや思想だけじゃ何もできない。
身体も整えて、反復練習をする。
ライブしてみて「今日はできた」「なんか違った」とか一喜一憂してるようでは話にならない。
ライブ毎に具体的な改善策を考えて実践する。
それではじめて思い描くものが見せられる。
わかってはいたけど、なかなかできなかった。
今は見せたいものがあって、気持ちも体力も、メンバースタッフ周りの環境も整ってる状態でとても楽しい。
tinkはじめ、メンバーと成田くんが頑張ってコンテンツやコンセプトを作る。
撮影の平田K、まちこちゃん、物販のはやせくん、PAのヤンさん、みんな褒め伸ばししてくれたり、色んな提案をしてくれる。
(あと異様に良い機材を使わせてくれる笑)
シュチカがワンマンの壮大な計画を立ててくれる。
Ashmaze. 詩結さんは対バンや飲み会のたびにこうしたら?とか言ってくれる。
SAMさんは急にLINEで飲みに誘ってくる。
ウルトラヴァイヴは流通会社なのに、コラボカフェやインタビュー記事とかめちゃめちゃ面白い企画を持ってきてくれる。
新宿ROCKAHOLICのBUNTAさんはめちゃめちゃ色々な十字架をかけ、めちゃめちゃお酒を飲ませてく(れ)る。
色んなバンドやイベンターの皆さんも面白がってくれてイベントに呼んでくれるようになった。
たくさんの「しし者」(ファンのこと)がいる†
せっかくなのであと数日たくさん練習します。
11/21(火) 色々な十字架 3rd ONE-MAN SHOW「えびす和紙の里で行う紙漉き体験」
私だけでなく他メンバー、ワンマンならではの新要素、もちろんおなじみのやつも、全部絶好調です。
ぜひおこしください。
↓チケットはこちら
https://eplus.jp/sf/detail/3517690001-P0030002?P6=001&P1=0402&P59=1