2021年もたくさんの作品作りをしました。
お世話になった方々ありがとうございました。
今回は、今年作った中で特に
・反響
・自分の中での大きな発見
・アーティストの大きな進化
があった作品を紹介していきます。
FRUN FRIN FRIENDS「バニラ」「ストロベリー」
編曲、録音、ミックスをしました。
本人たちが楽しそうにしていたし、周りのミュージシャンからの評判がめちゃめちゃ良かったです。
去年までは時間に追われ、ある程度商品レベルに達したところで制作を終えていました。
今年はそれを辞め、完璧だと思えるところまでやりきるようにしました。
効率良く、省くところは省いて作ることもビジネスとしては大事ですが、とりあえず今年はそれは忘れてバカ丁寧に作ろうと。
ミックスに使うEQ、コンプ等も、数ある中から厳選して1番自分に合い高音質なものを今年はじめに買いました。
この2曲ができて、やはりしっかりやれば良くなるんだなと確信できました。
春ねむり「祈りだけがある」
編曲、ギターベース演奏をしました。
文で説明するのは無理ですが、春ねむりの中の何かが開いた感じがしました。
それとは別に自分としては、やっぱり音楽を愛していて、ある程度音楽を理解している人とやるのが良いなという気持ちが芽生えました。
尾丸ポルカ「エヴァーブルー」
編曲、ギターベース演奏をしました。
こちらも春ねむり作詞作曲の作品です。
尾丸ポルカさんはかわいいフェネックがモチーフのVTuber。
ハイテンションで明るいキャラクターですが、彼女のダークサイドや、等身大の人間らしさを出せたのではないでしょうか。
この作品を通じて、自分には「等身大の良さ」を引き出す役割が合っているのかなと思いました。
あと、ダークだからこそキラキラしてて救われるみたいな音楽が好きだし得意なんでしょうね。たぶん。
くぴぽ「絶対結婚しような!!!!」
前のアルバムで「夏が嫌い」の作詞作曲をして以来、くぴぽが好きになってライブにもたまに行くようになりました。
今回はたくさんのことをしました↓
・「眠いよ青春」作曲・編曲
・「あいわなちゅっちゅぱっぱらぱっぱっぱ」「あたしが星座になる前に」「しゃぼん玉ホリデー」編曲
・「紫陽花と短冊」録音など
・半分くらいの歌録音、ミックス
つるうちはな、金田康平との作業はいつも通りとても上手く行きました。キラキラ。
坂口喜咲、KONCOSとの作業は新しい同志感がありとても新鮮でした。キラキラ。
このアルバムはキラキラしてますね。
制作中は全体像は知らずに自分のパートに集中して作っていたのですが、出来上がって聴いてみるとアルバム全体がとても良かったです。
色んなタイプの曲があるのに統一感があって曲順良くて、このアルバムでしか体験できない世界がある。
80年代以前の洋楽ロック、ポップス名盤と遜色ない熱気と密度に驚きました。
マジそんなアルバム探してもあんまりないから。
今まで自分が関わった作品の中で1番凄いアルバムだと思います。
たくさんの人が集まると力は何十倍にもなり、それはファンにも波及していき、ファンと演者でパワーのキャッチボールみたいになるということを感じた制作でもありました。
サブスクでも聴けますので、気になった方は是非アルバム通して聴いてみてください。
「絶対結婚しような!!!!」各種サブスク
色々な十字架「凍らしたヨーグルト」
色々な十字架はエイプリルフールにふざけて組んだ耽美なバンドです。
編曲、ギター演奏、録音、ミックスをしました。
自分の好きなことを思い切りやる大切さを改めて感じました。
興味ある方は特集ブログをお読みください。
色々な十字架 kikato創世記 第一章 †さなぎ†
ルアン「夢のParisまで連れてって」
作詞作曲編曲、演奏、録音、ミックスをしました。
今の世の中の雰囲気と80年代ナイアガラサウンドを面白く混ぜ合わせたサウンドにできました。
ルアンちゃんのイメージ、自分の中にある気持ち、とてもうまくまとめられたと思います。
好きが詰まっています。
作曲はもっとやっていきたいですね。
こちらは現在サブスクでは聴けませんので、CDRをお買い求めいただくか、ライブを観に行くか、アルバムを楽しみにしていてください。
がつぽんず「先のことは少し、考えている」
録音、ミックスをしました。
今までずっとやりたいことに何かが追いつかず、モヤモヤしていたがつぽんず。
この作品ではひとまずやり切ったんじゃないでしょうか。
これを機にバンドでも、メンバーのあべ君やさいた君らの活動でもいいので、何か進むと良いなと思います。
つるうちはな「こてんぱん食堂」
編曲、演奏、録音、ミックス、マスタリングをしました。
実は制作時、疲れすぎていて作業時間をあまり取れませんでした。
今年はとにかくじっくり丁寧に、絶対これで良いとなるまで作る!というテーマで全ての仕事に取り組んでいましたが、そのしわ寄せが来てしまいました。
どうしようと焦りましたが、急いで作るのも勢いが出て良いなと。
昔のレコードのような質感が生まれました。
昔は機材的に、今のように隅から隅まで作り込むのが難しいですが、それゆえの生々しさもあり、実はそここそが聴く理由だったりもします。
1年間ものすごく自分と向き合って音楽制作をしてきて、最後に1番慣れたつるうちはなとの作業をして、今後自分がやるべきことがはっきり見えました。
アルバムの内容としては、背伸びしていない等身大の彼女の音楽がようやく届けられるかもしれないなと思えるものでした。
とにかく1曲目「いってらっしゃい」が良い。
間に挟まれたインスト曲が何気なく好きです。
ミニアルバムCD付きレシピ本という形も素晴らしいです。
販売ページはこちら
【花ポShop限定販売】つるうちはな「こてんぱん食堂」(レシピ本+ミニアルバム)
反省会
今年の丁寧な仕事キャンペ〜ンの下地となったことが去年2020年にいくつかありましたが、色々な十字架「大きな大きなハンバーグ」が大きかったと思います。
当たり前なようでなかなか気づかなかったり、気付いても行動にうつせないことを実現できた曲です。
▼
完全に納得いくまで作業することで説得力が増す。そこから得られる反響は大きい。
▼
リファレンス曲をよく分析し、パクりでなく消化して作業すれば、慣れないジャンルでも面白いものが作れる。
▼
自分が本当に楽しいと思えて、役に立てる場所で仕事をする。
たまたまこれらを実現できたこの曲があって、意識して行動するようになったら、何かすごく強くなった感じがします。
だから、コロナ禍の中でも面白い音楽を地道に作れ、盛り上げられたと思います。
ただ正直、録音単体の仕事では良い物をたくさんは残せなかったと思っています。
録音に関しては、編曲の流れで録音する方、よほど感性が合う方、昔からのくされ縁の方以外はお断りすることも増えるかもしれません。
(もちろん今やっているものは全力でやります)
ネガティブに聞こえるかもしれませんが、そうすることで、作曲や編曲やギター演奏の仕事をよりクオリティ高くスムーズに進めていきたいです。
そして皆が頑張っているのに私がいつもできていないこと、報告、連絡、相談、お金と時間の管理…
どんなに良い音楽を作れても、ここができなければお仕事は成り立ちません。
私が売れてない理由の一つでしょう。
解決できるよう具体策を練り、頑張ります。
お世話になった方、聴いてくれた方、気にしてくれている方、皆様今年はありがとうございました。
丁寧に作りすぎて待たせてしまっている方、マジ申し訳ありません。
これからは効率なども考えつつ、さらに自分のやるべきこと、できることを磨いて音楽制作に励もうと思います。
来年も宜しくお願い致します。
良いお年を。