Drawmer 1960

Drawmer 1960

Drawmer 1960

2016年3月31日

ステレオの真空管コンプ・マイクプリ・DIです。
真空管を使っているのはコンプ部分のみです。
甘め、太め、で古いブリティッシュロックやフォークに合いそうな感じです。

使うのは何と言ってもコンプです。
通すとパワフルで少し角が取れた音になり、扱いやすくなります。
70年代までのロック・ポップスの感じはデジタルでは出しにくいので、あると全然違います。
逆に、ハイファイにきれいにしたい時は使いません。

ステレオなのでマスタリングにも使ってます。
「ミックスの時よりプロっぽくなった!」と言ってもらえることが多いです。
上にも書いたとおり少し角が取れた音になるので、EQで10kHz以上をシェルビングで少〜し上げたりします。
それでは元どおりなのでは?と思われそうですが、不思議と良い感じになります。

AttackがFast / Med / Slowの3段階、Releaseは6段階。
Releaseは以下の通り。
1. 400ms / 2. 1秒 / 3. 2秒 / 4. 4秒 / 5. 400ms〜2秒の間でオート / 6. 200ms〜20秒の間でオート
Ratioは固定ですが効き方に不満を感じたことはありません。
説明書にも、「ソフトニーでいい感じに効くからRatioを操作する必要はない」的なことが書いてあります。

メーターも見やすいので、操作しやすいです。

マイクプリもまたパワフルな傾向です。
ギターにアクが欲しいロックの場合はアコースティックでもエレキでも、うまくボーカルを邪魔せずパワフルな音になってくれます。
とにかくロックです。

と最初は思っていましたが…
濃厚でパワフルというだけでなく繊細さもあり、ポップスのボーカルにも良いです。特に女性。
やわらかさがありつつも、いい感じに抜けてくれます。
きゅっとまとまる感じというか。

DIはベースで使う人が多いみたいですが、自分はあんまりベースのレコーディングで使ってみた印象良くなかったです。
EQもいまいち使いづらいような。Bassが40Hz、Trebleが16kHzだそうで。
ベースの機種によるのか、ライブでドーンと出したい時向けなのか。
うまく使ってる人にツボ教えてもらいたいです・・・・・・・

と言っていたのですが、思いっきり汚したい時にはこのDIでベース録音してます。
普通の音にしたい時は、別のDIから1960のマイクプリに入れるととっても良いです。
ハイファイな音にしたい時はあんまり良くないと思います。

使っていくうちに、DIはどちらかというとギターの方が合うことがわかりました。
アンプシミュレーター通す時も、このDIと1961のEQでキャラ付けするとかなり太い音になります。
またアンプシミュレーター通さない場合、このDIで歪ませるとビートルズが中期以降出してたようなバリバリした音が出せます。
これはもっと早く発見したかった。

電源は115Vで使ってますが、230Vで使ってみたいですねー
100Vでも味は味わえるしデジタルのみで完結するよりは格段に良くなります。

新品は20万越えですがヤフオクで10万ちょっとで買えるので、その手の音が好きならプロじゃなくても買って損はないでしょう〜
そんなところも含め、何かとオンリーワンな機材です。


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