Steinberg MR816csx

Steinberg MR816csx

Steinberg MR816csx

2016年4月12日

Steinbergのオーディオインターフェース。

接続:Firewire
入力:アナログ(TRS/XLRコンボジャック)x8、ADATx1、SP/DIFx1(最大16)
出力:アナログ(TRS)x8、ADATx1、SP/DIFx1(最大16)、ヘッドホンx2

さらにMRシリーズを複数台繋げることもできて、自分はこのMR816csxを2台持ってます。
2台あると16トラック同時録音、ヘッドホン出力も4つ、とちょっとしたバンドなら本格的にレコーディングできてしまいます。
ノートパソコンとラック2台とヘッドホン数個くらいなら電車で余裕で運べるので助かります。

この機種で何より目玉なのが、内臓のDSPを使って、Cubaseでダイレクトモニタリングできること。
ノートパソコンに普通のオーディオインターフェースだとどうしてもレイテンシー(実際に出てる音より、モニターの音が遅れる)が発生するのですが、これを使うと限りなくレイテンシー0に近い状態で生演奏のレコーディングができます。
そしてモニターにコンプ、EQ、リバーブもかけられるという便利さ。(リバーブ付きなのがMR816xとの違い)
かかり具合もナチュラルだし操作が楽なので、めちゃくちゃ助かります。
プロトゥールスHDを使えない環境でも安心です。

またCubase使用時、プリのつまみの上にあるボタンを押すと、選択トラックにその入力が割り当てられるのが何気に便利です。
CubaseにはControl Room機能という、メインとは別に4系統のモニターを作ったりできる機能があるんですが、それがレイテンシーなしで使えるのも一発録りとかで便利です。

そんなわけで、レコーディングスタジオじゃない場所でのレコーディングはCubaseでやることが多いです。

マイクプリがD-Preというヤマハ自慢のプリで、扱いやすい音です。
安物インターフェースから買い換えて初めてShureのSM57をつないでアコギを録音した時は、57ってこんなにいい音で録音できるんだ!と感激しました。
ネットでのレビューでは「単体の高級プリに負けない」と言われてたりしますが、単体の高級プリってそれだけでMR816csxの値段超えるし、さすがにそれはないような・・・
使いどころによってはこれもいいかなという感じです。
MR816を使う時は全トラックこのD-Preで、となることも多いので、そうなるとちょっと物足りない感が否めません。
それでもまあ、ちゃんと使えるプリが8個もついてるんだからありがたいですね。
バンド録音の時はキック、ボーカル、ギターソロとか、他と区別したい大事なパートは違うお気に入りのプリにするといいかもしれません。
ミックスが仕上がるとやっぱり差が出てきます。
となるとADATかなんかで入力しなければならないので、プリなしのLINE入力が2つくらいあったら個人的には良かったですが・・・
でも単体で8プリ付いてて1台で完結します!みたいなのが売りだし、しょうがないですね。

ヘッドホン出力、LINE出力の音は特に色付けなく使いやすい音です。
ただ入力も出力も全体的に、上までスーっと伸びた音ではなく、中域がハッキリした元気な音で、好みじゃない人もいそうです。

後続のUR824はMR816csxの機能強化版なのにかなり安いですが、URシリーズのためにヤマハが開発したチップで処理してるとのことで、音質の差、安定度が気になるところです。
URシリーズはUR28Mを持ってますが、そっちはちょっとのっぺらぼうな音に感じます。

MR816csxは割と古い機種なのもあり、安定度はイマイチです。
ダイレクトモニタリング時に時々うまく音が出なかったりするのが一番困るバグ・・・

それでもこれでしかできないことが結構あるので使っております。
今買うとしたら新しくて安いUR824の方かもしれませんね。
MRとの違いは2台つなぐ機能が無いぐらいじゃないでしょうか。
UR使ってる人がいたら是非感想聞きたいです。


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