ブライアン・ウィルソンのライブ

ブライアン・ウィルソンのライブ

2016年4月12日

ブライアン・ウィルソンのライブに行ってきました。
東京国際フォーラムで、ビーチボーイズのヒット曲&名曲→ペットサウンズの再現ライブの2部構成。

とにかくペットサウンズの再現が凄すぎでした。
1部ではサーファー・ガールが良かったです。

ブライアン・ウィルソンの声は高音があんまり出てなかったけど声質でカバー?
低音はおじいさんになってむしろ味が出てました。
アル・ジャーディンは声が全く衰えてなくてレコードみたい、何より彼が歌った瞬間全てがビーチボーイズに。
今まで聴いた歌で一番上手かったかもしれません。感動。
左後ろの若め?のボーカルの人も達人。
メインボーカル以外のコーラスも上手すぎ、シンセかってレベルでリズムも音程も声量も正確。

そしてウォールオブサウンドを再現するかのようにギターが何人も+キーボード2台+色んな鍵盤+ベース+ドラム+パーカッション+木管金管など、な構成のバンドの演奏もあまりにも見事。
国際フォーラムの残響も手伝ってか、レコードのフワフワ感を完全再現、音が空間に溶け込むのが見えるようでした。
レコーディング、ミックス、マスタリングでも「空気感を再現」する必要があると改めて感じました。

日本のバンドマンはとにかくハッキリした音で音圧を!て感じの人がいまだに多めですが、間違ってると思います。
特に日本のロックばっかり聴いてる人はもっと色んなレコードやライブを体験して、ミュージシャンがどうやって人を幸せにしてきたか、そしてこれからはどうしたらいいか、よく考えてほしいです。
音圧で圧倒してパッと聴き気持ちいい音源を作っても、ずっと聴かれることはあんまりないです。
まーもちろん好みの問題でもあるし、間違ってると断言するのは違うとは思いますが、単純に流行りとずれてるのでは?というのもあり。

話は戻って、全曲が素晴らしかった中でも、ペットサウンズの表題曲「ペットサウンズ」が特に素晴らしくて、口開きっぱなしで体を乗り出してました。
体を乗り出してはいたけどそういえば、まさかの最後列でした(・_・)
それは置いといて、少年時代の理由のわからないワクワク感を音にしたような演奏に酔いしれ度100。

あんな大人数の複雑で繊細な演奏をその場でリアルタイムに、まるでひとつの生き物のようにできるんですね。
とにかく全員コーラスが上手くてマルチプレイヤーで上手い、それに現代のPA技術があるから出来ることだなと。
ヘタウマ、ローファイが好きですが、こういうライブでは上手さとハイファイは正義ですね。

アンコールは1部以上にサーフなヒット曲満載で平和すぎる終わり方。

フジロックのマイブラ、東京ドームでのポールマッカートニーと並んで、間違いなく一生の思い出になる日になりました。


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