最近’84年〜’94年くらいの日本の音楽をちょっと聴いてみています。
自分が生まれた頃の音楽で、中学くらい、’96年頃から聴いていた音楽の元になるものがたくさんあるので興味深い。
見たことのなかった自分の生まれ故郷に初めて行ったような感じです。
- 薬師丸ひろ子「花図鑑」
- BUCK-TICK「殺シノ調ベ」
に衝撃を受け、何度も聴いてるとこです。
もう少し聴き慣れたら紹介記事も書きたいですね。
東日本大震災以降ネガティブな感情や人間の狂気を題材にしたポップスが日本では極端に減りましたが、80年代〜90年代前半の破滅的な(?)音楽を聴くと、やはり表現にはポジティブとネガティブの両面が必要だなと痛感します。
ネガティブといってもただ単に「嫌なことがあった」「ふられた」とかそういう歌詞ではダメなのが難しい。
「今の10代は比喩表現を受け取れない、バカだ」
と言うけど、まずは大人の言う「まともな音楽」があってそれを大人が聴いてる姿を見せなければ、いきなり10代が勝手に頭良くなることはあり得ません。
バカなのは実は、僕たち大人の方。
制作会社の人も、「こういうの好きでしょ、本当は好きじゃないけど仕方なく作らなくては」という人がけっこういる。
「こういうすごいものがある、驚け」でないと売れるはずがないとわかってるのにやらない(やれない)のは、誰が悪いとかじゃないけどとにかく、健康的じゃないですよね。
音楽に携わっている以上、何かそういう動きを起こす一人になりたいな〜と途方もないことを考えたりしています。