色々な十字架 kikato創世記 最終章 †endless loop†

色々な十字架 kikato創世記 最終章 †endless loop†

色々な十字架 kikato創世記 最終章 †endless loop†

2021年6月8日

6/2に色々な十字架の新曲「凍らしたヨーグルト」が配信開始されました。

†各配信サイトへの旅の扉(リンクのこと)はこちら†
https://big-up.style/0P8GfLQbXz

†これまでの物語はこちら†
色々な十字架 kikato創世記 第一章 †さなぎ†
色々な十字架 kikato創世記 第二章 †めざめのうたげ†
色々な十字架 kikato創世記 第三章 †re-born†
色々な十字架 kikato創世記 第四章 †時間軸上のアリア†
色々な十字架 kikato創世記 第五章 †理想郷†

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色々な十字架 kikato創世記 最終章 †endless loop†

「良いホームラン」「大きな大きなハンバーグ」ではMV撮影、僕はなんとな〜くやっていた。
自分のビジュアル系姿にこだわりもないし、kikatoことタカユキカトーの見た目がそこまで良いとも思ってなかった。
せっかく色々な十字架が良いバンドなのにそれではもったいない。
あとは僕がしっかり自分のビジュアル系像を持てば完成だと思った。
でも女形のビジュアル系ね〜
とも思っていた。

2020年4月。
コロナ禍に乗じてめっちゃ休んだ。
6月頭までずっと休んだ。
その前の冬が忙しくて死にそうだったので、依頼が来ても「今ちょっとコロナで〜」とか言って断っていた。
(色々ありましたが私は元気です)

ゲームしたり映画見たりしてたんだけど、その中に「下妻物語」があった。
大好きだから見てほしいと妻が言い出したので、う〜んドタバタ系邦画か〜とか思いながら観た。
が、めっちゃ面白かった。

ゴスロリファッションが出てくるんだけど、映画に登場するブランドBABY, THE STARS SHINE BRIGHTのことは知らなかった。

ネットでBABY, THE STARS SHINE BRIGHTのこととか調べてたら、インスタの検索ページがゴスロリだらけになった。
(露出度高い巨乳が腰振ってる画像だらけよりずいぶん良い)
しばらくゴスロリだらけのインスタを見るのが日課になった。
メイクさんの私物のウィッグ借りるより自分でちゃんと似合うの探した方がいいよなー
とか
十字架いっぱいついたブーツ欲しい
とか
思うようになった。

そのタイミングで今回からメイク担当がmomokoに変わることが決まり、前回までのメイク担当tsukimiに借りていたウィッグが借りられなくなった。
(tsukimi、元気で楽しく自分らしく過ごしなよ)
ゴスロリ販売中華サイトのウィッシュリストは増えていき、kikatoは立派な女形ビジュアル系バンドマンの卵になっていた。

少しこだわりが出てきたので、ギターもかなりタービ(耽美)にしたくなった。
kikatoにはゼマイティスのパールフロント(白い貝が貼ってあってきれいなギター)が似合うだろうなーと思ってたけど、50万ぐらいする。
しかもゼマイティスって有名人で使ってる人けっこういるから新鮮味もないんだよね。

というわけで、ヤフオクでギターを買って改造することにした。ジャンクと書いてあるけど別に壊れてなさそうなBurnyのギターを4000円で落札し、表面に貝シートを貼った。
貝シートっていうのは本物の貝をシート状にしたもの。たぶん魚釣りのルアーとかに使うものなのかな。
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割とうまくできたけど2日半ぐらいかかった。
そりゃ高いわ。
ちなみにこのBurnyのギターがROUAGEのレイジさんみたいな音だったからギターソロで使ったよ。
Burny(Fernandes)って5万ぐらいのでも良い音しし者なの、なんで?

そうこうしてるうちにウィッグとブーツも注文した。
ウィッグは4つ買って、一番いいのを選んだ。
ブーツには十字架が10個ついてるし、長い。長い方がいいに決まってる。
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駅前のミネドラッグで黒いマスクを買った。身につける物は黒いに越したことはない。

こうして迎えたMV撮影の日。
前回までの撮影では、メイクが終わってからやっと自分は女形だと意識しだして、入り込めるのはしばらく経ってからな感じがした。
心の準備が必要だった。

というわけで、衣装を着てブーツを履いてウィッグもカラコンもつけた状態で家から出かけた。
もちろんマスクは黒。
荷物少なくて済んだし、心の準備が進む。
でも髪は風で目の前に来て邪魔だし、厚底ブーツは思ったよりは歩きやすいもののやっぱり普通のよりはちょっと歩きにくいし、おしゃれは大変ね。
でもなんか強くなった感じもしたね。

池袋駅で英語圏の兄さんにナンパされ、Girl band? Gig? Today? Metal? Visual-Kei? と言われた。Visual-Kei?にだけ3回ぐらいうなずきつつ、イカのようにスルスルと改札に入った。

家からスタジオまでの間に心の準備は順調に進み、今回もメンバースタッフみんなキレキレで無事MV撮影は終わりましたとさ。

この時期若干太ってたり、脚が閉じれてない瞬間があったり、表情もいまいち定まってないけど、とりあえず今やれることはやれたかなと。
クオリティは磨いていきたいけど、それ以前に楽しんで本気でやってるかどうか?これがNoなら何やってもだめ。Yesになれたから、やっと土俵に上がれた感がある。

自分の思い出の曲だからここまでやれたのもあったのかもしれない。
織戸がもし最初に持っていった曲をボツにしなかったら、この曲は生まれてない。
生ませてくれて本当にありがとう(お母さんみたいなセリフ)

下妻物語を観てなかったらMV撮影はこんなに楽しく本気でできなかった。
観させてくれた妻、ありがとう。

色々な十字架に誘ってくれたtink、一緒にやってくれるメンバー、スタッフ、ありがとう。

聴いて観て楽しんでくれているみなさん、ありがとう。

色々な十字架の曲がたくさんの人に楽しんでもらえて、少しでも世の中が明るくなりますように。
このバンドでまだまだ色んな音楽を作って、楽しさのendless loopとなりますように。
とお願いを込めて、めちゃめちゃ長いこの文を締めたいと思います。

ミサ(ライブのこと)もしたいし、色々な十字架の今後に期待しし者となれ††


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